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前衛の女性 1950-1975
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場所:栃木県立美術館

期間:7月24日(日)-9月11日(日)

今日は短大時代の恩師のお誘いで『前衛の女性1950-1975』に行ってきました。現代でもまだまだ女性アーティストの認知度や理解度はとても低いそうで、正直なところ私も知らないアーティストばかりでした。

展示室に入ってすぐに桂ユキ子(ゆき)さんの『人と魚』という衝撃的な絵が飾られていました。コミカルな人の顔とリアルな魚の絵が不思議な空間を作り上げています。

1950年と言えば、まだ私の母も生まれていない時代(私の母は1953年生まれ)です。祖母は看護婦から某大学の保険医だったのですが、そんな祖母が働き盛りの時代です。当時祖母は親戚や友人から「働かなければいけないなんて可哀想ね」と同情されたそうです。そんな女性が一般的だった時代から25年後の時代のアートってどんなのだろう?と興味津々だった私。

46作家による平面、立体、映像、約220点で構成された展示はどれも人間の内面的なものをぶつけたような、あらゆる制約を取り払って自分の内面から湧き上がってくるものをキャンバスに写し取ったような抽象画でした。グロテスクささえ感じてしまいました。19世紀末から20世紀初、20世紀初から20世紀中頃、アートは形式的な”美”から自己表現や自己主張の手段になって行ったように思います。

展示を見た後は長野千秋監督の「ある若者たち」の上映会
オノ・ヨーコさんや彼女の2度目の旦那様トニー・コックスも参加していた前衛芸術家集団”ゼロ次元”の、世間に疑心を訴えかける街頭パフォーマンス(芸術活動)を”幸せなら手をたたこう♪♪”の明るいメロディーと共に世間の人々の幸せそうな風景と対比させた映像でした。オノ・ヨーコさんが木陰でトニーと一緒に”朝陽”を売っている光景が印象的でした。

その後約2時間のシンポジュウム・・・。難しいことは分からないので討論会をおとなしく聞いておりました。私の前の席の人の背が高くて前のぜんぜん見えなかった私。見える位置に体をずらしつつも、「後ろの方の邪魔になってないかしら?」と心配していたのですが、なんと私の後ろに座っていらっしゃったのは出光真子さんでした!Σ(>o<;)
by panda21-tea | 2005-08-07 23:30 | 美術館&博物館
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