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さらばわが愛-覇王別姫
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監督:陳凱歌(chen kai ge チェン・カイコー)

京劇の衣装を纏った程蝶衣役のレスリーチャンは妖艶な美しさです。

厳しい京劇の修行の中、淫売の子としていじめられていた幼い小豆(後の程蝶衣)をずっとかばい続けてきた石頭(後の覇王役:段小樓)。いつしか二人の間には誰も近付けない強い気綱が生まれます。しかし、小豆の石頭を慕う気持ちはいつしか恋愛感情になって行きます。修行を乗り越え二人は京劇会のスター、程蝶衣と段小樓に成長し人々の喝采を浴びるようになりましたが、そのころ段小樓は遊郭に通うようになります。そしてそこで知り合った遊女の菊仙(コン・リー)と結婚。程蝶衣は身を焼かれる思いで日々を過ごすように。
そんな三人のギクシャクした三角関係が展開される中、時代は民国から毛沢東の中華人民共和国へ、そして文化大革命の始まりへと流れていきます。三人も激動の時代に飲み込まれていきます。蛇のように程蝶衣を愛し、京劇会に大きな影響力を持っていた袁四爺もブルジョワ階級として批判され処刑されてしまいます。文革の悲劇は程蝶衣と段小樓にも押し寄せ、二人が民衆の前に引きずりだされたとき、段小樓は程蝶衣を裏切り自分は助かろうとします。段小樓の裏切りに傷ついた程蝶衣はその場で、段小樓の妻の菊仙が遊女だったことをぶちまけます。そして民衆の前でそのことを認めた段小樓。程蝶衣と段小樓は処刑は免れたものの菊仙は自宅に戻り自殺してしまいます。美しい京劇の世界と、中国の激動の時代を背景に、人間の強さと弱さを描いた作品です。
by panda21-tea | 2005-10-08 00:53 | お茶のお供にDVD-おもに北京語
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